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臨済宗の特徴・教え・葬儀作法

臨済宗の特徴・教え・葬儀作法

臨済宗の特徴・教え・葬儀作法

臨済宗は栄西によって中国から日本に伝えられました。11歳で仏門に入った栄西でしたが、当時は天台宗を学んでいました。しかし、中国で禅宗の一つである臨済禅を学び臨済宗として日本に持ち帰ります。栄西は臨済禅の他にも当時は上流階級の人しか飲むことのできなかったお茶の種を日本に持ち帰り、お茶の製法・効能を示した「喫茶養生記」を書き記しました。この著作が日本で初めて本格的にお茶のことを記した本と言われています。

臨済宗は、本来人間が生まれながらに持っているはずの純粋な人間性をみずから悟ることによって、仏の心を呼び覚ますことを教えとしています。 仏の心を呼び覚ます修業としての「看話禅(かんなぜん)」と「参禅」という禅問答が臨済宗の特徴です。 看話禅(かんなぜん)とは、“公案”と呼ばれる問題を師匠から弟子に出し、その答えを見つけるという禅です。その答えは理論だけでなく、身体全体を通して見出していくことに意味があります。答えは数年かけて見つけてゆくものです。 そして、看話禅で弟子が見つけた答えを師匠・弟子とで検証するのが参禅です。

さて、坐禅を大事にしている臨済宗と曹洞宗では何が違うのでしょうか。 それは坐禅に対する考え方です。臨済宗は仏の心を呼び覚ますための手段として坐禅をします。そして、看話禅での公案の答えを見つけるたびに少しずつ少しずつ悟りを開き仏の心に近づいてゆきます。一方、曹洞宗は“只管打坐”という言葉で表わされているように、なにかの目的を達成するための坐禅ではありません。ただひたすらに坐禅を組み、坐禅をする姿そのものが仏の姿であると説いています。

臨済宗の葬儀は禅宗である曹洞宗と同じく“授戒”と“引導”に重きを置いています。 授戒は、戒名・戒法を授けるための儀式です。清い水を手向ける酒水(しゃすい)のあと、生前での罪を反省する懺悔文(さんげもん)、仏の道に帰依することを誓う三帰戒文(さんきかいもん)、守るべき戒を示した三聚浄戒(さんじゅうじょうかい)・十重禁戒(じゅうじゅうきんかい)が唱えられ、血脈と呼ばれるお釈迦様から故人までの系譜を霊前に供える血脈授与(けちみゃくじゅよ)が行われます。 引導とは、迷うことなく仏の道へ故人を導くための儀式です。故人の功績などを漢詩で読み上げ、松明で円を描き仏の道へ導きます。 また、故人の成仏を願う“山頭念誦”も禅宗の特徴です。この際、太鼓を打ち鳴らします。

焼香は、右手の親指・人差し指・中指でお香をつまみ、額に押しいただかずに灰の中にくべます。この動作を1回のみ行います。

数珠は、主珠108個の一連数珠です。これに金属の輪がついているものが曹洞宗です。 持ち方は曹洞宗と同じで、二連にしてから左手の親指・人差し指にかけます。臨済宗、曹洞宗ともに禅宗のため念仏を唱える時に使用する数珠の持ち方に特別なルールがありません。先程ご紹介したのは一般的な持ち方です。

香典袋の表書きは、「御仏前」です。教義に浄土と言う概念がないためです。