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曹洞宗の特徴・教え・葬儀作法

曹洞宗の特徴・教え・葬儀作法

曹洞宗の特徴・教え・葬儀作法

曹洞宗の特徴・教え・葬儀作法

曹洞宗は道元禅師によって中国から日本に伝えられました。道元禅師は中国での5年間の修行の後、「ありのままの姿がそのまま仏法であり、日々の修行がそのまま悟りである」と示し、坐禅に関する書物の執筆や坐禅修行、普及に努めます。

曹洞宗の特徴は何と言ってもただひたすらに坐禅をすること、“只管打坐(しかんたざ)”という言葉に集約されます。この坐禅は願いを叶えるためにするものではありません。ただひたすらに坐る姿が「仏の姿」であり、悟りを開くことができるのです。

曹洞宗の教えは本来与えられた“仏心”を大切にし、互いに生きる喜びを見出すことにあります。 人間として生を受けたということは、“仏心(仏さまと同じ心)”を与えられてこの世に生まれてきた、というのが道元禅師の考えです。仏心には自分だけでなく他人やものの命も大切にする思いやりが含まれています。しかし、人々はそのことに気付かず我がまま勝手に暮らし、苦しみや悩みをつくりだす結果を招いています。教えを信じ実行することで本来私たちに与えられた仏の姿が現れてくるとされ、毎日の生活の行い一つひとつを意識し、互いに生きる喜びを見出すことが曹洞宗の目指す生き方なのです。

葬儀では焼香の作法が他の宗派と異なります。まず、右手でお香をつまみ、左手を添えて額に押しいただき、念じてから焼香します。そして、もう一度右手でお香をつまみ、今度は額に押しいただかずに焼香します。①焼香を2回行うこと、②お香をつまんだら1回目は額に押しいただき、2回目は押しいただかずそのまま焼香すること、この2つがポイントです。

葬儀内容では“授戒”と“引導”に重きを置いています。 授戒とは、戒名・戒法を授けていただくための儀式です。酒水(しゃすい)、懺悔文(さんげもん)、三帰戒文(さんきかいもん)、三聚浄戒(さんじゅうじょうかい)、十重禁戒(じゅうじゅうきんかい)、血脈授与(けちみゃくじゅよ)が行われます。 引導とは、故人が迷うことなく仏の道へ進めるよう導くことです。導師が故人の生前での功績などを漢詩で表現し、松明で円を描き仏の道へ導きます。実際の葬儀で本物の松明を使うことはなく、マッチ棒を大きくしたような先端が赤く装飾された木の棒を松明の代用品として使います。

また、“鼓鈸三通(くはつさんつう)”といって太鼓やハツを打ち鳴らし、音で故人を送る儀式も禅宗である曹洞宗の特徴です。大きな音が鳴るので賑やかな印象です。鼓鈸三通は葬儀内の“挙龕念誦(こがんねんじゅ)”と、出棺・火葬の時に行われます。

葬儀で持つお数珠は、主珠が108個の一連数珠で金属の輪がついているものを使用します。この金属の輪の有無で曹洞宗か臨済宗かの区別となります。曹洞宗は坐禅をすることを重んじる禅宗のため、念仏や題目を唱える時に使うお数珠の持ち方に特別な決まりはありません。しかし、一般的には一連数珠を二連にしてから左手の親指と人差し指の間にかけます。

供花・葬儀の花の注文 画像 供花・葬儀の花の注文 画像