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浄土宗の特徴・教え・葬儀作法

浄土宗の特徴・教え・葬儀作法

浄土宗の特徴・教え・葬儀作法

浄土宗の特徴・教え・葬儀作法の詳細

浄土宗は法然によって開かれました。南無阿弥陀仏と唱えれば阿弥陀様の力によって誰でも極楽浄土に往生できるという“他力本願”の思想は、当時としては新しい考え方の仏教でした。この革新的な仏教は広く普及しましたが、旧仏教を信じるものからは迫害を受け様々な苦難も味わっています。それでも法然は浄土宗の普及を絶対にやめないと決意し、「自分が死んでも墓を建てなくてもよい。南無阿弥陀仏と唱える人の心に必ず私がいるのです。」と強い意志をみせました。

浄土宗の特徴は、身分・職業の貴賎を問わず、罪人であっても南無阿弥陀仏と唱えれば極楽浄土に往生できること、自分の力ではなく他力(=阿弥陀仏様の力)に委ねることの2点にあります。

浄土宗の教えは、阿弥陀仏の救いを信じ、南無阿弥陀仏と念仏を唱えれば必ず極楽浄土に往生できる、というものです。いつでも、どこでも、仕事をしている時でも南無阿弥陀仏と唱えることをすすめています。 浄土宗における“極楽浄土に往生できる”とは、成仏できるという意味ではありません。極楽浄土に往生した後、修行をしなければ成仏はできないと考えています。この点が念仏に重きを置く浄土宗と浄土真宗の違いです。浄土真宗では“即身成仏”といって、阿弥陀如来の本願力によって、亡くなった後はすぐに成仏することができるとされています。

葬儀では「下炬引導(あこいんどう)」と「念仏一会(ねんぶついちえ)」が特徴です。 下炬引導(あこいんどう)は、故人の“厭離穢土(おんりえど/煩悩だらけのこの世を嫌い離れること)”と“欣求浄土(ごんぐじょうど/極楽浄土に往生したいと願い求めること)”を願うために行われます。僧侶の焼香が終わった後、僧侶が松明を模した法具を2本手に取り1本を捨てます。この行為が厭離穢土を表します。次に、残る1本の松明で円を描き“下炬の偈(あこのげ)”という法語を読み終えると同時にその1本を捨てます。これが欣求浄土を表します。 念仏一会(ねんぶついちえ)は、僧侶と参列者が一斉に「南無阿弥陀仏」と念仏を唱えます。10回から一定時間の間唱えます。故人が阿弥陀仏様による救済を得る手助けをする意味があります。

また、通夜では故人の顔に白い布、胸元に守り刀を置き、北枕に寝かせます。ろうそくとお線香の火は通夜の間中、絶やさないようにします。

浄土宗の焼香は、右手の三本指(親指・人差し指・中指)でお香をつまみ、額に押しいただいてから香炉の灰の中にくべます。回数に決まりはありませんが、基本は3回です。

お数珠は“日課数珠”といい、二つの輪をひとつに繋いだ形のものを使います。念仏をひたすら唱えることを重視している浄土宗にふさわしく、一日に何回念仏を唱えると決め、その回数を数えるための道具として日課数珠を使いました。 持ち方は、二つある輪の親珠を揃えて持ち、合掌した手の親指に掛けます。この時、房は手のひらの間から下に垂らします。

香典袋の表書きは「御霊前」、または、「御香典」です。

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